毎日使う羽毛布団だからこそ、清潔さは保ちたいものですよね。
「羽毛布団は天日に干しても大丈夫?」「羽毛布団は洗濯できますか?」といったご質問をいただきます。
洗ったり干したりすることで、羽毛の性能が落ちて長持ちしなくなるのではと心配をしている方が多いのでしょう。
そこで今回は、羽毛布団の正しい干し方をお届けします。
叩いてでるのはホコリではない!?
干した布団を布団たたきでパンパンとたたくのは、布団側生地や、詰め物を傷める恐れがあります。干した布団をパンパンとたたくとホコリが舞い散るのが目で確認できるため、きれいになる気がしますよね。
でもこれ、実はほとんどがホコリではなく、布団の繊維そのもの! 布団を過剰にたたくことにより、痛んで壊れた布団の繊維が飛びちり、中身が傷んで薄くなってしまう可能性もあります。
いつ干すの?
羽毛布団の側生地は綿やポリエステルでできています。これらの素材には、長時間紫外線が当たると劣化してしまう性質があります。干しすぎると側生地を傷めることにもなりかねません。
側生地が劣化しても、中身の羽毛の品質が落ちることはありませんが、傷んだ側生地の隙間から羽毛が飛び出してしまいます。
布団を天日干しするゴールデンタイムは午前10時から午後3時です。片面1時間ずつを目安に干すことをおすすめしています。直射日光で布団を傷めないためにも、カバーやシーツはかけたまま干してください。頻度としては大体、月に1~2回。
布団を取り込んだ後は、表面にゆっくりと丁寧に掃除機をかけます。布団の表面に付いたホコリやダニを除去できるので、より清潔を保てます。
キルティングの縫い目にもホコリが付きやすいです。できればブラシで丁寧に取り除いてください。
※注意!! 側生地を傷めないよう、掃除機で強く押したり激しく吸引しないでください。羽毛布団はやさしく丁寧に取り扱いましょう。
空気の入れ替えで、羽毛布団ニオイの対策方法!
羽毛は動物性由来の素材ですから、油脂分を含んでいます。そのため、無臭ではありません。湿度の高い時期にはニオイを感じることもあります。そんな時は、羽毛布団をしっかりと乾燥させ、中身の空気を入れ替えてみてください。
方法は簡単で、羽毛布団をできるだけ小さくたたんでください。次に、生地を傷めないようにゆっくりと、中の空気を押し出します。これを何回か繰り返していただくことで、布団の中に入っている空気を入れ替えることができ、ニオイが軽減します。
それでも解決できない場合は、羽毛布団打ち直しでキレイになります。
側生地から羽毛を取り出し直接洗浄し、新しい側生地に入れ替え新品同様に蘇ります。